中型のザックばかり使っていて、日帰りにちょうどいいサイズが手元にありませんでした。
六甲山や金剛山に登るとき、35Lクラスを背負うと「大げさだな」と感じることが多く、せっかく身軽に歩ける山でもザックだけはフル装備…。そんなアンバランスさが気になっていました。
そこで探したのが、20L前後の小型ザック。条件はシンプルで、腰で担げるしっかりしたウエストベルトがあること、そして丈夫であること。
候補はスクリーとクーリーでしたが、ウエストベルトの安心感からクーリー25を選びました。結果的にこの選択は大正解でした。
クーリー25ってどんなザック?
容量は25リットル。日帰り登山や軽いハイキングにちょうどいい大きさです。
重量は約1.3kg。同じ容量のザックと比べるとやや重めですが、その分しっかりした作りで安心感があります。
ミステリーランチは、アメリカで軍や消防の装備を作ってきたメーカー。タフな設計思想は登山用ザックにも受け継がれており、クーリー25も「骨太な相棒」といった雰囲気を漂わせています。

実際に使ったシーン
- 関西の日帰り登山
六甲山全山縦走、金剛山、高野山など定番の山で大活躍。以前は中型ザックを背負っていましたが、クーリー25に替えてから明らかに軽快に歩けるようになりました。 - ダイヤモンドトレイル(1泊ツェルト泊)
装備でパンパンになりましたが、なんとか収まりました。「25Lでも詰め込めばいける」という手応えを得た山行でした。 - 釣り
ウエストベルトを外してラフに使用。岩場に直置きしても濡れた場所に置いてもびくともしません。頑丈さゆえに、登山以外でも安心して雑に扱えます。 - 街使い
サイズ感が少し大きめで無骨なため、街では「本気の人」に見えるかも。ただし実用性は十分です。
気に入っている点
3ジップ構造の便利さ
ミステリーランチの代名詞。ファスナーがY字に開いて、中身に一気にアクセス可能です。
六甲縦走で雨が降ったとき、レインウェアを一瞬で取り出せて本当に助かりました。

頑丈さ
釣りや山行でガシガシ使っても壊れる気配なし。「雑に扱っても平気」という安心感は、使い込むほど信頼に変わります。
腰で担げる安定感
25Lクラスでは簡易ベルトが多い中、しっかり腰を支えてくれます。肩の負担が減り、荷物が揺れず、長時間でも疲れにくい。
ポケット配置
サイドポケットに加えて、背面ポケットにも歩きながら手が届きます。
ペットボトルや行動食、地図などを「立ち止まらずに取り出せる」のは大きな強み。
上部ポケットも小物の整理に便利で、全体的に無駄のない配置です。
デザイン
シンプルで無骨。それでいて存在感がある。山では馴染み、街では少し浮くけれど、それも個性のひとつ。
惜しい点(でも不満にはならない)
- 重さ → 25Lで1.3kgは確かに重いが、丈夫さと背負い心地で帳消し。
- サイドポケット → メッシュ部分は補強がしっかりしており、不安は少ない。
- 値段 → 2万円台後半〜3万円前後と安めではないが、耐久性を考えれば納得。
「普通なら欠点になる部分も、不満にならない」ザックです。
思い出のエピソード
- ダイトレ1泊 → 装備を詰め込み、「25Lでここまで行けるのか」と驚いた。
- 六甲縦走 → 中型ザックから持ち替えたことで軽快に歩けた。
- 釣り → 岩場や濡れた場所にゴトッと置いても問題なし。
現行モデルについて
私が使っている クーリー25 はすでに廃盤です。
現在は 20L・30L・40L・50L の4サイズ展開に変更されています。
25Lという「ちょうど中間的なサイズ」が無くなったのは少し残念ですが、
- より軽快に日帰りを楽しむなら20L
- 余裕を持って装備を詰めたいなら30L
という選び方ができるので、今から購入する人にはむしろわかりやすいかもしれません。
まとめ
ミステリーランチ「クーリー25」は、私にとって日帰り登山の相棒。
- 3ジップの便利さ
- 頑丈で雑に扱える安心感
- 腰で担げる安定感
- 歩きながらでも手が届くポケット配置
- 無骨だけど頼れるデザイン
重さや価格といった欠点はありますが、それを補って余りある信頼性があります。
「25L」というサイズはもう手に入りませんが、今でも一軍で活躍するザックです。

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