導入(購入理由)
登山を始めた頃は一眼レフを担いで山に登っていました。富士山や槍ヶ岳にも持っていきましたが、重くて嵩張るうえに、自分のカメラスキルのなさもあって「画質は良いけどボケていた」「肝心の方向が撮れていなかった」など、宝の持ち腐れ状態でした。
そこで2019年、思い切って360度カメラの RICOH THETA V を購入。構図を考える必要がなく、撮り漏れもない。頂上で人に頼まなくても自撮りできるし、LINEでそのまま共有できるのも便利で、すごく気に入っていました。
ただ6年使って電池の減りが早くなり、今年のGWに槍ヶ岳で撮ったはずの写真が残っていないという残念なトラブルも発生。さらにアプリも使いにくくなり不信感が募ったところで、ちょうど insta360 X5 の発売が始まったので、少し高かったですが乗り換えを決意しました。
特徴・第一印象
- 本体重量:約200g
- 最大写真解像度:7200万画素(12K相当の静止画)
- 動画解像度:最大8K/30fps、5.7K/60fps
- バッテリー容量:2290mAh(交換式)
最初に手に取ったときの印象は「画質が良い」。THETA Vからの進化は一目瞭然でした。
一方で「思ったより重いな」とも感じました。
購入時にはキャンペーンで自撮り棒が付属してきました。しっかりした作りですが重く、取り回しはやや辛いです。後々調べたら、交換用のレンズやバッテリーも選べたようで、「バッテリーが良かったなぁ」と少し悔しい気持ちに。
ただ、別に買った折りたたみ式内蔵三脚付きの自撮り棒(1/4インチマウント)は秀逸で、短めの棒を付けたままでも折りたたんでズボンのポケットに収まるので、携帯性は抜群です。
今後はザックに固定して稜線を歩いたら、ダイナミックな動画が撮れそうだなと思っています。

気に入っている点
- スターラプス機能
THETA Vでは露光やシャッター速度をマニュアル設定していた星景撮影が、X5では自動で調整してくれて簡単に撮影可能。気軽に星を撮れるのは感動しました。 - 電池の持ち
槍ヶ岳の穂先を登る間に360度動画を撮影できたり、スターラプスをほったらかしで4時間も撮り続けられたりと、十分すぎるスタミナ。 - アプリ・編集ソフトの使い勝手
動画編集のスキルはないのですが、直感的に操作できるので、遊びで編集してから生データを保存するだけでも楽しめます。 - クラウド機能
カメラとスマホやPCを直接つながなくても、クラウド経由でデータを確認できるのは便利。月額課金が必要ですが、必要なときだけ契約して使えるのも良いです。

惜しい点
- Bluetoothリモコン
カメラとの接続に時間がかかり、撮りたい瞬間を逃すことがある。山頂などで「今!」という場面では不便です。 - 撮影後の処理待ち
360度写真を撮影した直後に数秒の処理時間があり、その間は次を撮れない。連続で撮りたいシーンではやや煩わしいです。
まとめ
insta360 X5は、**「写真の構図を考えるのが苦手な人」**に特におすすめです。360度で撮っておけば、後で見返したときに自分の視覚外に面白い発見があり、二度楽しめます。
さらに魅力的なのは、写真や動画をとりあえず360度で記録しておいて、後から好きな構図を切り出して編集できること。撮影時に悩まずに済むので、山の景色や行動に集中できます。
今後はもっと星景撮影を試したり、動画編集に挑戦したり、縦走やテント泊の記録にも活かしていきたいと思っています。

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