導入(購入の経緯)
登山を始めてから去年までは、祖母から譲り受けた T字型のシングルストックを修理しながら使っていました。
そんななか去年の夏、父が折りたたみ式のダブルストックを購入。それを借りて 中辺路を4日間歩いてみたら、
「2本だとこんなに楽なのか!」
「しかもツェルトも建てられる!」
と感動。
それからは借り物を使い続けていましたが、今年8月の裏銀座で折りたたみ式ストックの内部の紐が切れて故障。
「やっぱり丈夫なものが欲しい」と思い、折りたたみ式ではない Black Diamond パーシュート (S/M) を購入しました。
スペックまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Black Diamond Pursuit Trekking Poles (S/M) |
| 重量(ペア) | 約495g(レビューによっては464g計測もあり) |
| 使用可能長さ | 100〜125cm |
| 収納時長さ | 約62cm |
| シャフト素材 | 7075アルミニウム |
| グリップ | 天然コルク + Bloom(藻由来フォーム) |
| ストラップ | Solution 2.0(リサイクル素材) |
| ロック機構 | FlickLock+(レバー固定式) |
| 先端・バスケット | フレックスタイプのティップ、トレッキング&スノーバスケット付属 |
| メンテナンス | シャフトに六角レンチ内蔵、フィールド調整可 |
| カラー展開 | Charcoal-Foam Green、Charcoal-Octane など |
| 価格 | 約US$169.95(国内でもプレミアムレンジ) |

選んだ理由
- アルミ製にこだわった
カーボンは軽いけど「負荷がかかると折れる」と公式にも注意があり、不安だった。耐久性重視でアルミを選択。 - ショック吸収なしを選択
LEKIなど似たモデルもあったが、ショック吸収機構は「登りで力が逃げそう」と思い候補外に。 - 折りたたみ式は避けた
実際に紐が切れて壊れた経験があるため、信頼性の高い伸縮式を選んだ。 - デザイン・カラー
ミント色が好きなのでフォームグリーンを選択。グリップのコルクは濡れても滑りにくそうで好印象。 - サイズ感
身長に対してS/Mでちょうどよかった。ネットで「迷ったら短め」と書かれていたのを信じて正解。
良い点
- グリップの快適性
コルクが汗を吸って滑りにくく、長時間でも手が疲れにくい。Bloomフォーム部分は登り下りで握り替えるときに便利。 - FlickLock+ の操作性
手袋をしたままでも調整しやすく、ロックの安定感も良好。六角レンチが内蔵されていて現地で微調整できるのも安心。 - 耐久性と安心感
アルミシャフトは岩や雪に強く、曲がりや折れのリスクが低い。 - スノーバスケットが標準付属
最初から同梱されているのはありがたい。雪山用ストックを持っていなかったので非常に助かる。 - デザインと素材のこだわり
リサイクル素材やBloomフォームなど、環境配慮の点も評価できる。カラーも山で映える。

惜しい点
- 重さ
495g(ペア)は軽量ポールと比べると重いが、もともと重いシングルを使っていたので気にならない。 - 収納サイズ
62cmと長いが、分解すればザックに収まり、特に不便は感じない。 - ダブルストックの課題
シングルのときは片手が空いていたので行動食を食べたりスマホを見たりできたが、ダブルだと両手が塞がり動作がしづらい。 - 価格
アルミ製ポールとしてはかなり高価。ただ、丈夫で長く使えることを考えると「まぁいいか」と思える。
まとめ
Black Diamond パーシュートは、快適性・耐久性・オールシーズン対応がそろったバランスの良いトレッキングポールです。
グリップやストラップの質感、細かい調整機構、スノーバスケット付属など「長く歩きたい人」に嬉しい要素が詰まっています。
一方で「軽さ最優先」「コンパクト収納重視」「コスパ重視」の人には向かないかもしれません。
私はまだ山では未使用ですが、高野山の町石道や六甲山全山縦走といった長めのルートでデビューさせる予定です。快適性と耐久性がどこまで活きるのか、実際に試すのが楽しみです。


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