北岳ゆるテント泊(広河原〜白根御池小屋〜北岳ピストン)

過去の山行

※この山行は過去の記録(2024年10月12日〜13日)のものです。


北岳とは

北岳(きただけ/標高3,193m)は、富士山に次ぐ日本第2の高峰。南アルプスの盟主として知られ、カールや花畑が美しく、日本百名山のひとつにも数えられています。険しい縦走路の要としても人気で、登山者にとっては一度は登ってみたい憧れの山です。


概要

今回は北岳2回目。2018年に白峰三山を一人で縦走して以来の再訪です。
相方の「行きたい」というリクエストで計画。
白根御池小屋にテントを張り、荷物をデポして北岳をピストンするという、かなり緩めのスタイルにしました。


1日目(10/12)

始発で甲府まで移動し、バスに揺られて広河原へ。
白根御池小屋までは、4時間ほどかけてだらだらと登る。

到着後は、池のそばにテントを設営。
白根御池小屋は平地が広く、開放感のあるテント場。すぐそばに大きな池があって、水面に映る木々の色づきがとても綺麗だった。秋の澄んだ空気の中で眺めると、時間を忘れてしまいそうになる。

天気は快晴で、登っている最中は10月なのに汗ばむほど。
しかし夜は一転、冷え込みが厳しく、寒さに身を縮めながら眠りについた。


2日目(10/13)

朝起きると、テントに付いた結露が凍っていた。
寒暖差に驚きつつも、必要な荷物だけを持って暗いうちに出発。

ご来光を北岳山頂で迎えたくて、ひたすら登る。
肩ノ小屋に到着すると、風が強く一気に冷え込む。

ダウンを持ってきていたのに、なぜかザックから出すのが面倒で、そのまま30分ほど凍えながら夜明けを待った。

山頂でご来光を待つ人は他にもたくさんいて、それぞれが静かに空の色を見つめていた。空が群青から朱色へ、そして黄金色に変わるにつれて、誰もが言葉を失っているのが伝わってきた。北岳という特別な場所で、同じ時間を分かち合う一体感を感じた。

日の出が昇る瞬間は、寒さを忘れるほど美しかった。
「またここに来られてよかった」と心から思えた。

下山は日差しが強く、途中ですれ違った登山者が日傘をさしているのが印象的だった。
テント場まで戻り、のんびり撤収。広河原まで無事に下山した。


感想

今回は久しぶりに“緩い山行”。
遠征までして1泊だけ…と思っていたけど、終わってみればこういう登り方も悪くない。
のんびり歩いて、のんびり休む。そんな贅沢な時間の使い方ができた。

さらに、この北岳の話は思わぬ場面でも役立った。
翌週の転職面接で、面接官に登山好きの方がいて、北岳の話題で盛り上がり、結果的に面接も合格。
山のご縁は不思議なものだと感じた。

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