裏銀座1日目(高瀬ダム~烏帽子小屋)

山行

裏銀座①(高瀬ダム~烏帽子小屋)

2025/8/10(日)
裏銀座の初日はこんな感じのスケジュールでした。

8:34 北アルプス裏銀座登山口(ブナ立尾根登山口) → 12:19 三角点 → 13:51 烏帽子小屋
(合計 5時間37分・距離 5.0km・登り1368m / 下り151m・休憩45分)


出発まで

2025/8/9(土)
大阪から友人と二人で夜行バスに乗って松本へ。
この日は土曜なのにまさかの出勤日。仕事終わってからバタバタで風呂→晩ごはん→電車に飛び乗って大阪駅の阪急三番街へ。

夜行バスは最後尾の席で、遠慮なく全開でリクライニング。おかげで思ったよりぐっすり眠れました。


山の日にスタート

2025/8/10(日) 山の日
松本駅から電車で信濃大町駅へ。そこから予約していたタクシーで高瀬ダムまで。

天気は予報どおり雨。最初のトンネルの中でカッパを着たり道具を広げたり、ドタバタ準備。
本当なら高瀬ダムから烏帽子岳が見えるはずなんですが、ガスでまったく見えず。

さらに水問題。尾根では水が取れず、小屋でも1Lしか買えないらしいので、5Lを担ぐことに。
……いや、浄水器持ってたのに、なんで担いだんやろ?自分でも謎。

準備を終えて、いざスタート。トンネルを出て進行方向を撮った写真がこちら👇

トンネルの外は大雨。
強い雨音に背中を押されるように、裏銀座の一歩目を踏み出しました。

ここから「三大急登」のブナ立尾根へ突入です。


ブナ立尾根の洗礼

ガスで景色はゼロ。代わり映えしない急登をひたすら登るだけ。
しかも大雨+5Lの水。背負いながら「いやいや、重すぎやろ」って心の中でツッコミ入れっぱなし。

ブナ立尾根、名前は聞いてたけど想像以上にきつい。
傾斜がとにかくエグくて、足は鉛みたい。
一歩ごとに「荷物つきスクワット」状態で、休憩しても心拍数が落ち着かない。
「これ、ほんまに登山道?ただの壁ちゃう?」って思いながら進む。

途中で降りてくる人には数人すれ違ったけど、同じ方向に登ってる人はゼロ。
やっぱりこの天気、この急登に挑む人は少なかったみたいです。

足元はぬかるんで滑りそうやし、丸太のステップもツルツル。
時間の感覚もなくなって、ただ「数歩進んでは息切れ」を延々と繰り返す。

森林限界を超えるころには爆風まで加わって、雨+風+急登のフルコンボ。
烏帽子小屋に着いたときには、もう完全に燃え尽きてました。


小屋での夜

本当はテントを張って烏帽子岳にピストンの予定だったけど、この天気じゃ無理。即小屋泊に切り替え。

小屋には自分たち含めて4組。
「こんな日に来る人おるんや」って思ったけど、なんとテント泊した人や、烏帽子岳に登った猛者もいたらしい。すごすぎる。

体は冷え切っていたので、乾燥室のストーブが本当にありがたい。濡れたもの全部干して復活。
小屋の温度計を見たら14℃。雨風のせいで体感はもっと寒かったです。

晩ごはんは、カレーのいい匂いが漂っている食堂の隣の部屋で、こちらは「うまかっちゃん」を鍋で作ってズルズル。
一瞬「カレーにすればよかったかな?」と心が揺れたけど、疲れ切った体に染みわたる豚骨スープをすすった瞬間、「いや、これで正解や」と納得。
ご当地九州ラーメンを北アルプスの山小屋で食べる、このアンバランス感もまた良かった。

人が少なくて静かな小屋泊、思った以上に快適でのんびり過ごせました。


初日を終えて

こうして裏銀座の1日目は終了。
このときはまだ、翌日以降の大変さなんて知らずに爆睡しました。

スマートウォッチの記録はこちら👇
活動時間は少なめでも、内容はめちゃくちゃハード。
雨のせいで写真はあまり撮れなかったけど、思い出はがっつり残ってます。

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