2026年8月4日、狩猟免許のわな猟試験を受けてきました。その3日前、8月1日には予備講習も受けています。
最終的な合否発表は8月14日。なので、これはまだ「合格しました」という記事ではありません。ひとまず、予備講習を受けて、本番の試験を終えたところまでの記録です。
これからわな猟免許を受ける人や、自分の山や畑を守るために少しずつ動き出そうとしている人の参考になればうれしいです。
きっかけは、実家の山とみかん畑
わな猟免許を受けようと思ったきっかけは、実家の山とみかん畑でした。
うちの山では、イノシシが道を掘り返します。せっかくきれいにした道が、気づけばぼこぼこになっている。みかん畑も荒らされる。
最初は「またやられたな」と思うくらいでした。でも、何度も続くと、ただ困っているだけでは済まなくなってきます。
それに、イノシシは体が大きいです。山で遭遇すると、普通に危ない。かわいい野生動物の話ではなく、山で作業する人の安全にも関わってきます。
山を整えること。畑を守ること。そこで作業する人を守ること。そう考えると、狩猟やわなのことを知らないままではいられないな、と思うようになりました。
今回は、その最初の一歩です。
8月1日、予備講習へ
予備講習は、8月1日に大阪社会福祉会館で受けました。
会場はうちの会社に近い場所だったので、移動はかなり楽でした。こういう小さな楽さは、地味にありがたいです。
講習は10時開始。今回はわな猟だけだったので、14時30分ごろには終わりました。
雰囲気は、かなり学校の講習に近かったです。机に座って、資料を見ながら説明を聞く。大事そうなところに線を引く。試験に出そうなところを確認する。
狩猟という言葉から、もう少し独特な空気を想像していましたが、実際は思っていたより淡々としていました。
最初に講師の紹介がありました。銃担当。わな担当。そう分かれているのが、少し面白かったです。
同じ狩猟免許でも、見るところが違うんだなと、そこで少しだけ実感しました。
わな猟でも、鳥獣判別は出てくる
予備講習では、法令、鳥獣判別、わなの種類や構造、箱わなの実技、模擬問題などがありました。
正直、受けるのはわな猟なので、鳥はあまり関係ないと思っていました。鳥は、少し捨て気味でした。
でも、普通に説明があります。ここはちょっと意外でした。
鳥の見分けは難しいです。普段から意識して見ていないと、写真や絵で出されたときに迷います。似ているものも多くて、見れば見るほど「あれ、どっちだろう」となります。
ただ、予備講習で説明を聞いておくと、見るポイントはかなり整理されました。全部を丸暗記するというより、試験でどこを見ればいいかが分かる感じです。
箱わなの実技は、実物を触ると分かりやすい
予備講習では、箱わなの実技もありました。これは実際に触れてよかったです。
本で構造を見ているだけだと、分かっているようで少しぼんやりしています。でも実物を触ると、扉の動きや、設置、解除の流れが一気に分かりやすくなります。
こういうのは、頭で覚えるより、手で覚えた方が早いです。一度触っているかどうか。それだけで、当日の安心感はかなり違うと思います。
試験当日
試験当日は平日でした。仕事を休んで、大阪社会福祉会館へ向かいます。
いつもの仕事の日のはずなのに、向かう先は試験会場。少しだけ、日常から外れた用事をしに行くような気分でした。
会場には20分前くらいに到着。受験者は100人以上いました。思っていたより多かったです。年配の人が多い印象でした。
狩猟免許って、もっと限られた人だけが受けるものだと思っていました。でも実際に会場へ行くと、ちゃんと人が集まっている。山や畑、地域の鳥獣被害と向き合う人が、それだけいるのかもしれません。
午後からの様子を見ると、多分7割くらいは第一種か第二種の銃猟免許を受ける人だったと思います。ついでに、わなや網も取っておこうという人も多そうでした。わな猟だけの人は、3割くらいだった印象です。
銃を取った人たちは、どこで狩猟するんだろう。そんなことも少し考えました。
自分の中では、銃猟はグループで動くイメージがあります。うちの勝手を知っている山でも、探しに行って簡単に獲物が見つかるわけではありません。せいぜい、わなにかかった後の止め刺しなのかな。
そう思いながらも、銃猟は銃猟で、わなとはまた違う世界があるのだと思います。
ただ、今後自分が銃や網を取ることは、たぶんないと思います。
うちの山には、バードウォッチングで来る人がいます。敷地内とはいえ、そのすぐ横で鳥を捕まえるのは、少しやりにくい。
もちろん、カモはいい出汁が出ておいしいです。ヤマドリもおいしいらしい。そう聞くと、少しだけ気持ちは揺れます。
でも、うちの山でそれをするかと言われると、やっぱり違う気がします。
ヤマドリは、昔は山にいたそうです。でも、ここ最近は見なくなりました。鳥を捕るために網を取る、というところまでは、今の自分の山ではあまりイメージできません。
銃も同じです。銃猟そのものに興味がないわけではありません。でも、銃はお金もかかります。申請もいろいろ必要で、保管や取り扱いもかなり厳しい。
命を扱う道具である以上、当然のことだと思います。ただ、そのぶん気軽に手を出せるものではありません。
自分の目的は、今のところ実家の山とみかん畑を守ることです。そう考えると、まず必要なのは銃や網ではなく、わななのかなと思っています。
試験前は、少し緊張していました。特に鳥獣判別。鳥は捨て気味だったので、変なところが出たら嫌だなと思っていました。
知識試験は、90分のところ5分で終わった
まずは知識試験。試験時間は90分ありました。
ただ、解き始めると5分くらいで最後まで終わりました。見直しても10分ほど。手応えはありました。
でも、早く終わりすぎると、それはそれで困ります。もう一度見直しても、特に変えるところがない。でも時間はまだまだ残っている。
「これで本当にいいのかな」
そんなことを思いながら、しばらく座っていました。
試験そのものは、ものすごく難しいわけではありません。ただし、勉強しなくても受かるような試験ではないと思います。法令も鳥獣判別も、知らなければ普通に迷います。
予備講習でポイントを聞いて、狩猟読本を確認して、出そうなところを押さえておく。そのくらいの準備をしていれば、落ち着いて解ける。自分の感覚としては、そんなレベルでした。
知識試験のあとは、視力と聴力の検査がありました。その後、昼休憩です。
筆記試験の合格発表は、昼休憩明けに試験会場でありました。ここで落ちていたら、午後からの試験は受けられないらしいです。
100人以上いる会場で、自分だけ落ちて帰ることになったらかなり恥ずかしいな。そんなことを考えながら、少しそわそわして発表を待っていました。
そして発表。
「全員合格です。おめでとうございます。」
全員合格でした。
筆記試験が簡単すぎるのか。それとも、みんな優秀な黄金世代なのか。たぶん前者だと思いますが、少し笑ってしまいました。
午後は順番に試験。待ち時間がいちばんしんどい
午後からは、グループごとに順番に試験を受けていく形でした。
猟具判別。鳥獣判別。技能試験。
自分の番が来るまで、ひたすら待ちます。
試験そのものは、困ることなく終わりました。猟具判別も、鳥獣判別も、わなの設置と解除も、予備講習で確認していた内容でした。
10時に始まって、終わったのは15時過ぎ。5時間ほど会場にいました。
でも、実際に試験を受けていた時間は、たぶん1時間もありません。あとはほとんど待ち時間です。
正直、この待ち時間がいちばんしんどかったです。
山なら歩いていれば進みます。でも試験会場の待ち時間は、ただ座っているだけ。体は楽なはずなのに、妙に疲れました。
これから受けるなら、予備講習は受けた方がいい
これからわな猟免許を受ける人には、予備講習は受けた方がいいと思います。
特に役立ったのは、筆記試験のポイント整理、鳥獣判別、わなの実技です。
狩猟読本を読むだけでも勉強はできます。でも、どこが重要なのか、どう試験に出るのか、実技で何を見られるのかは、講習を受けた方が分かりやすいです。
当日の持ち物は、受験票、筆記用具、狩猟読本、飲み物。
待ち時間が長いので、飲み物は持っておいてよかったです。狩猟読本も、直前確認用に持っていきました。
難関試験という感じではありません。でも、何もしなくても受かる試験でもありません。
特に鳥獣判別と実技は、事前に一度触れておくだけで安心感がかなり違います。
まだ最終合格したわけではない
筆記試験は、当日の昼休憩明けに全員合格と発表されました。ただ、最終的な合否発表は8月14日です。
なので、まだ免許を取れたわけではありません。それでも、試験を受けた感触としては、かなり手応えはありました。
終わった直後は、思ったよりあっさり終わったなという感じでした。
とはいえ、免許を取ったからといって、すぐに何でもできるわけではありません。わなを設置するなら、安全管理が必要です。捕獲したあとのことも考えないといけません。地域や猟友会との関わりも出てきます。
そして何より、命を扱うことになります。
そこは軽く考えたらだめだと思います。
今回の試験は、ゴールではなく入口。ここからちゃんと学んでいくための入口なのだと思います。
まとめ
8月1日に予備講習を受け、8月4日にわな猟免許の試験を受けてきました。試験日は平日だったので、仕事を休んで受験。
知識試験は90分のところ、5分ほどで解き終わりました。午後からの猟具判別、鳥獣判別、技能試験も、困ることなく終了。
10時に始まって15時過ぎに終わりましたが、試験そのものは1時間もないくらい。一番しんどかったのは、試験ではなく待ち時間でした。
これから受ける人には、予備講習は受けた方がいいと思います。
試験自体は難しすぎるものではありません。でも、勉強しなくても受かるほど簡単でもありません。ちゃんと準備したから、当日は落ち着いて受けられた。そんな試験だったと思います。
実家の山では、イノシシが道を掘り返します。みかん畑も荒らします。
ただ困ったなと思うだけではなく、ちゃんと知って、向き合っていく必要がある。
今回のわな猟免許試験は、そのための最初の一歩でした。
まだ最終的な合格発表はこれからです。
それでも、山や畑との距離が、少しだけ変わった気がします。免許を取るための日というより、これからどう山と関わっていくかを考え始めた日。
そんな一日でした。

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