Insta360 X5を使い始めて、360度カメラの使い方が少し変わりました。
最初から動画を撮りたかったわけではありません。
最初は、普通に写真を撮っていました。
スマホのカメラで撮る。
そのあと、一眼レフでも撮るようになった。
山の景色をきれいに残したいと思うと、一眼レフはやっぱり良いです。
空の色も、遠くの山も、細かいところまできれいに写る。
ただ、写真を撮る回数が増えるほど、画角が気になるようになりました。
どこまで入れるか。
何を切るか。
景色だけを撮るのか、自分も入れるのか。
あとから見たときに、その場の空気まで思い出せるか。
写真は楽しいです。
でも、撮るたびに少し考えます。
山では、もう少し雑に残したい。
構図を細かく決めすぎず、その場所を丸ごと持ち帰りたい。
そう思って買ったのが、RICOH THETAでした。
RICOH THETAは、雑に撮れるのが良かった
RICOH THETAを買った理由は、360度写真を撮りたかったからです。
360度なら、前も後ろも横もまとめて残せる。
細かく画角を決めなくても、とりあえずその場全体が写る。
これがかなり楽でした。
山頂や景色の良い場所で撮ると、あとから見返したときに、その場に立っていた感じが少し戻ってきます。
それに、誰もいない場所でも自撮りが簡単にできるのが便利でした。
ソロ登山だと、自分がそこにいた写真は意外と残りません。
景色の写真はたくさんあるのに、自分が歩いていた記録は少ない。
RICOH THETAなら、少し離して撮るだけで、自分と景色をまとめて残せる。
誰かに頼まなくてもいい。
スマホを腕いっぱいに伸ばさなくてもいい。
その気楽さが、自分には合っていました。
ちゃんと撮るというより、そこにいた空気をそっと拾っておく感じ。
360度カメラの良さは、最初はそこにあると思っていました。

今は360度写真より、360度動画を撮るようになった
その考え方が変わったのは、ネットの記事を読んでからです。
そこには、360度カメラで写真を撮るのは少し古い使い方で、今は360度動画を撮って、あとから編集してVlogのように使うのが主流らしい、ということが書かれていました。
読んだときは、なるほどと思いました。
確かに、360度動画で撮っておけば、あとから好きな方向を切り出せます。
普通の動画として使えるし、必要なら静止画として写真にもできます。
それなら、最初から写真だけを狙って撮るより、とりあえず動画で残しておいたほうが自由です。
Insta360 X5を使うようになってからは、この考え方がかなりしっくりきました。
今は、山で気になった場面があれば、とりあえず動画を撮ることが増えています。
ここは使うか分からない。
でも、あとで何かに使えるかもしれない。
そのくらいの感覚です。
きれいに撮ろうとしすぎない。
気になったら短く回す。
あとから必要なところだけ使う。
360度動画は、この雑さを許してくれるのが良いところだと思います。
編集できない理由も、少しある
ただ、360度動画は便利な反面、編集で止まりやすいです。
360度で全部残っているのに、普通の動画として書き出すと、どこか一方向に切り取ることになります。
前を向けるのか。
自分を入れるのか。
横の景色を見せるのか。
後ろの道を見せるのか。
編集すると、見せる方向を決めることになります。
それが少しもったいない。
もちろん、元のデータを残しておけばいいだけです。
あとから反対側を見返すことなんて、実際にはほとんどありません。
それは分かっています。
でも、せっかく360度で残っているものを普通の画角に切り出すと、切り取らなかった部分が消えたような気がします。
あとで別の方向を見たくなるかもしれない。
横の景色も入れておけばよかったと思うかもしれない。
たぶん、ほとんどそんなことはありません。
でも、そう思うと編集が進まない。
撮るときは雑なのに、編集するときだけ慎重になる。
そこが自分でも少し面倒です。
撮影時間は、充電なしだと2時間に届かないくらい
Insta360 X5を登山で使うなら、バッテリーは気になります。
自分の使い方だと、充電なしで撮れる時間は2時間に届かないくらいです。
短い山行なら問題ないかもしれません。
でも、長い山行や縦走では少し心もとない。
ずっと撮りっぱなしにする使い方は、あまり現実的ではありません。
だから、撮る場面はある程度絞る必要があります。
登山口。
稜線に出るところ。
岩場に入る前。
山頂前後。
下山中の雰囲気が良い場所。
こういう場面だけ短く撮る。
それでも、バッテリー残量を気にしながら撮るのは少し面倒です。
予備バッテリーをもう1個買うか、少し悩んでいます。
撮りたい場面で残量を気にしたくないなら、予備バッテリーはあったほうが良さそうです。
設置できる場面なら、モバイルバッテリーにつないでおく方法もあります。
定点で長く撮る。
タイムラプスを撮る。
星を撮る。
作業の様子を撮る。
こういう使い方なら、モバイルバッテリー接続はかなり良さそうです。
ただ、歩きながらケーブルをつなぐのは少し面倒です。
引っかかる。
雨が気になる。
接続部も気になる。
行動中はバッテリー運用。
設置して長く撮るときはモバイルバッテリー。
今のところ、その使い分けが現実的だと思っています。
8K動画はきれいだけど、保存場所をかなり使う
Insta360 X5は8K動画が撮れます。
これはやっぱり良いです。
山の稜線も、岩場も、星の動きも、かなりきれいに残せる。
あとから見返したときに、映像がきれいなのはうれしいです。
ただ、その分データはかなり大きくなります。
気になった場面を雑に動画で撮るようになると、すぐに容量を使います。
気づいたら、100GBを超える動画がいくつも残っている。
これはけっこう問題です。
自分は12TBのNASを買いました。
これだけあれば、しばらく大丈夫だろうと思っていました。
でも、いろいろ入れていると、あっという間に半分くらい埋まりました。
写真もある。
過去のデータもある。
ブログ用の素材もある。
山行記録もある。
そこにInsta360 X5の8K動画が増えていく。
そうすると、思っていたより早く保存場所が減っていきます。
撮るのは簡単です。
気になったら動画を回せばいい。
でも、そのあと整理しないと、容量をどんどん圧迫します。
使うかもしれない動画。
切り出すかもしれない動画。
いつか見返すかもしれない動画。
そういうものがNASに溜まっていく。
ほとんど見返さないのは分かっています。
でも、消すのは少しもったいない。
Insta360 X5は、撮る楽しさだけでなく、撮った後の整理まで考えないといけないカメラだと思います。
岩場での設置方法は、まだ悩んでいる
Insta360 X5で一番悩んでいるのは、登山中の設置方法です。
特に、四つ手で岩を登るような場面。
できれば、カメラは体から少し離したいです。
体に近すぎると、自分目線にはなりますが、全体像が見づらくなります。
自分がどう登っているのか、周りがどうなっているのかが分かりにくい。
少し離したほうが、映像としては面白いです。
でも、離すと今度は邪魔になります。
この前、大峰山系の大日岳に登ったときは、自撮り棒をザックに付けました。
手が空くし、体からも離せる。
歩いている感じも残せる。
考え方としては悪くなかったです。
ただ、実際にはかなり気を使いました。
木に当たる。
枝に引っかかる。
前かがみになったときに、カメラを岩に打ち付ける。
そのときに、レンズに傷がつきました。
小さな傷でも、レンズにつくとけっこう落ち込みます。
360度カメラはレンズが出ているので、岩場ではかなり怖いです。
映像としては離したい。
でも、離すほどぶつけやすい。
ここが難しいところです。
山では、きれいに撮ることより、まず安全に歩くこと。
分かってはいるけれど、良い映像も残したい。
その間で、毎回少し迷っています。
槍ヶ岳では、ヘルメットのおでこ位置につけた
前に槍ヶ岳へ登ったときは、ヘルメットのおでこの位置にInsta360を付けました。
これは悪くなかったです。
体から大きく飛び出さないので、ザックに付けるより安心感があります。
岩場でも邪魔になりにくい。
目線に近い映像が残ります。
ただ、あとから見返すと、全体像は少し分かりにくいと感じました。
自分がどう登っているのか。
周囲の岩場がどう広がっているのか。
道の全体感がどうなっているのか。
そのあたりは少し見づらいです。
おでこ位置は安全寄り。
でも、映像としては少し近い。
そんな印象でした。
安心感はあるけれど、少し物足りない。
夏に大キレットへ行くときは、ヘルメットの頭頂に付けてみようと思っています。
おでこ位置より少し高くなるので、全体像が見やすくなるかもしれません。
もちろん、まだ試していないので分かりません。
頭の上だと、枝や岩に当たりやすいかもしれません。
重さや違和感もあるかもしれません。
風が強いと気になるかもしれません。
それでも、今のところ試してみたい設置方法です。
ザックに付けると離せるけれど、ぶつけやすい。
おでこにつけると安心だけど、全体像が見づらい。
頭頂なら、その間を取れるかもしれない。
まだ正解は分かりません。
山以外でも使い方を試している
Insta360 X5は、登山以外でも使っています。
前に草刈りの様子をタイムラプスで撮りました。
これはかなり良かったです。
最初は草が多かった場所が、少しずつきれいになっていく。
作業している自分では分かりにくい変化が、動画で見るとはっきり分かります。
草がなくなっていく様子が、見ていて気持ちよかったです。
星を撮るのも面白かったです。
動画で見ると、星が動いていくのが分かります。
普段、星を見ていても動いている感じはあまりありません。
でも、タイムラプスにすると、空がちゃんと動いているのが分かる。
静止画として見ると、星の軌跡が入った星景写真になります。
教科書に載っているような、星が線になって流れている写真です。

これは普通に感動しました。
ダイビング用のケースも買っています。
次に釣りへ行ったときは、海の中に沈めて撮ってみたいと思っています。
魚がいるのか。
仕掛けの周りがどうなっているのか。
海の中はどんなふうに見えるのか。
普段は見えない場所を、あとから見てみたい。
山でも、草刈りでも、星でも、海でも、面白さの根っこは同じかもしれません。
その場では見えていなかったものを、あとから見られる。
そこが360度カメラの良さなのだと思います。
まとめ:Insta360 X5は、撮った後まで含めて試行錯誤するカメラ
Insta360 X5は、ただ撮るだけなら簡単です。
気になったら動画を回す。
あとから好きな方向を切り出す。
必要なら写真にもする。
それだけでもかなり便利です。
でも、登山で使うとなると、考えることは意外と多いです。
どこに付けるか。
どこで撮るか。
どこでは撮らないか。
バッテリーをどうするか。
レンズをどう守るか。
編集をどこまでやるか。
撮った動画をどこまで残すか。
きれいに撮れるのはうれしいです。
でも、100GBを超える動画がいくつも溜まっていくと、保存場所はすぐに苦しくなります。
12TBのNASを買っても、いろいろ入れているとあっという間に容量が減っていく。
撮るのは簡単。
でも、整理するのは少し面倒。
ここも含めて、Insta360 X5との付き合い方なのだと思います。
スマホや一眼レフで写真を撮っていた頃。
画角が気になって、RICOH THETAを買った頃。
360度写真を撮っていた頃。
そして今、Insta360 X5で360度動画を雑に残している。
使い方が少しずつ変わってきました。
大日岳ではザック固定でレンズを傷つけた。
槍ヶ岳ではヘルメットのおでこ位置が悪くなかった。
大キレットでは頭頂を試してみたい。
まだ正解は分かりません。
でも、山でも山以外でも、しばらくはいろいろ試しながら使っていくことになりそうです。
少しずつ使い方を変えながら、自分の山に合う形を探していく。
それくらいの距離感が、今はちょうどいい気がしています。

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